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【アライアンスメンバー】奥村弘氏について

奥村弘 プロフィール

歴史学者

神戸大学文学研究科教授

















災害文化の継承を専門としており、阪神淡路大震災以降は、地域遺産の保存活用の実践的研究を行っている。

歴史資料ネットワーク代表委員、内閣府「文化財保護と防災まちづくりに関する委員会委員」等にも関わる。文学部の地域連携センター事業責任者として、この分野での大学と市民との連携事業を展開している。


・研究内容


歴史学×工学


-奥村先生はどんな研究してるの?-


ご専門は歴史学。元々は、「地域社会のあり方や分析を中心とした日本近代国家および近代社会の形成過程の特質」を研究されており解明に尽力。この視点からの神戸市の形成史や「満洲国」における地方統治のあり方についても研究に神戸市、姫路市、小野市、三田市等の自治体市編纂にも関与。


阪神淡路大震災の際に、神戸や所属されている神戸大学が大きな被害を受けたことがきっかけとなり、「震災地域のまちの歴史」を紐解き、震災をまちの記憶として残す取り組みに尽力。まちの記憶を残す地域遺産の保存活用の実践的研究についても、歴史資料ネットワーク代表委員、内閣府「文化財保護と防災まちづくりに関する委員会委員」等として活動を展開している。また、神戸大学文学部の地域連携センター事業責任者として、この分野での大学と市民との連携事業のコーディネートも行っている。



-まちの記憶からの復興ってどんなこと?-


阪神淡路大震災から今年で25年が経つ。地震規模が同じであっても、地域の自然と歴史環境により災害のあり方は異なる。また、10メートル離れているだけでも、揺れの大小が異なる場合もある。

災害時に人との関係性(「つながり」「絆」)が大切ではあるが、さらに具体的なまちの中の

水路や下水管などの機能を把握しておくことが、次の地震に備えることにつながる。

また、「もう地震は来ることはない」と思うのではなく、「また起こるかもしれない」と日常から災害に対する危機感を持っておく必要がある。そのため地域住民などのコミュニティレベルでの災害に関するリアリティ(危機感)を持つことが必要になる。いかに災害の記憶、記録を継承し、地域で共有していけるのか、矛盾のない復興に繋がり、早期の機能回復につながる。

これらの具体的なまちの機能の歴史は、奥西教授によって「社会知」と定義されており、地域によって千差万別ではあるために、地域生活の歴史やあり方によって、求められる必要な防災が必要だとも言えるだろう。


-社会知を共有することでどんな良いことがあるの?(社会知から考えるまちづくりとは?)-

 万が一の災害に備える意識がとても重要である。そのために、まちの中での様々な災害の記憶や文化を把握することにより、次の災害がきた際の対応(水の確保、公衆衛生の管理など)が認識することができる。これは事前復興にもつながる。

実際に、奥村教授が調査した神戸市の住吉地区では、江戸時代のまちの形状、第二次世界大戦時の大空襲などの繊細の記憶、阪神淡路大震災など、様々な災害を乗り越えてきたからこそ、まちの機能が活かされ、被災地の助けにもなった。

また、日本においては、まちの中にいくつものコミュニティの役割があり(消防、火の用心など)(社会の重層性)、これらがなくなると災害時の日本の文化は崩壊する。

 これらの社会知を整理して、体系的に伝えることにより、災害に強いまちの文化を伝えることができる。


・主な著書・論文


・「地方統治における満洲国協和会の位置――満洲国協和会第七次全国連合協議会の分析をとおして――」(山本有造編『「満洲国」の研究』京都大学人文科学研究所、1993年、PP.157-189)

・「地域社会の成立と展開」(歴史学研究会日本史研究会編『日本史講座』第7巻、近世の解体、東京大学出版会、2005年4月、PP.65-97)

・『大震災と歴史資料保存』(吉川弘文館、2012年)

・『歴史文化を大災害から守る――地域歴史資料学の構築』(編著 東京大学出版会、2014年)

・『地域歴史遺産と現代社会』(編著 神戸大学出版会、2018年)


・受賞等


2005年03月 一般財団法人村尾育英会, 村尾育英会学術奨励賞, 近代地域社会形成史と史料保全論の研究

出版社・新聞社・財団等の賞




乞うご期待!

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