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【研究紹介】織田澤利守氏について

織田澤利守 プロフィール

インフラ計画学者

大学院工学研究科 市民工学専攻 准教授


















土木計画学を専門とする。特に、国土計画、都市・地域計画、防災計画に関する諸課題を応用経済モデルや統計モデルを用いて分析し、社会にとって望ましい政策の提案や制度設計に向けた研究に取り組んでいる。行政課題の解決に向けた共同研究も積極的に行っており、兵庫県将来構想研究会委員なども務める。


・研究内容


-どんな研究をされているの?-

専門は土木計画であり、特に道路などのインフラの投資効果を図る費用便益分析がご専門。インフラの効果を統計的手法で計測する。織田澤先生のご専門では、いわゆる単なるデータを指したり、政策と結果の相関関係を示すものではなく、インフラへの投資と機能の因果関係を明らかにすることが研究テーマにされている。

これらの研究の目的としては、政策と政策の効果の因果効果に基づいて、事実課題の把握、政策効果の予測・測定・評価による政策の改善といったマネジメントサイクルというのを確立することが目的としている。高速道路や新幹線の線路の建設などの大規模公共事業の効果測定などを行う。


-具体的にはどのような研究なの?-


具体的な研究としては、他国の研究を参考にし、高速道路の効果を分析した。高速道路の道路網が広がって行く際に、最寄りの高速道路インターチェンジへのアクセスがどれぐらい生産性や雇用に影響を及ぼしてるかを分析するために、古地図のデータを用いて宿場の名前を拾いながらGISのデータに落とし、操作変数として分析を行った。

この分析から分かったことは、高速道路とインターへの近接性が、インターへの距離が2倍になると労働生産性が7.7パーセント低下するということが分かった。すなわち、高速道路とインターの距離が近づけば、雇用の促進や生産性向上に近づく。そのため、道路へのアクセスの影響が雇用や生産性に十分に反映して、均衡状態にあることも検討されている。通常の推定方法でやると、過少に評価されることも分かっている。これには、いくつか理由は挙げられるが、高速道路インターの多くが主要都市間の比較的未発達の地域に設置されているため、通常の分析を行うといわゆる山間地にあるインターの影響が重たく推定されてしまうので、それを平均効果としてしっかりとバイアスを取り除くとより大きく推定される場合が多いことも明らかになっている。高速道路アクセスの効果が1980年代から今日に至るまで一定程度、アクセスの影響というのが大きいということが、研究結果から明らかになっている。


-今後の研究の展開は?-

織田澤先生曰く、空間的範囲や時間的範囲は、なかなか決まった考え方があるわけではないので、今後個票データを使いながら探っていく必要があるとのことである。インフラができた影響というのは、定量的な影響だけじゃなくて、生産性の高い産業に労働内容がシフトする場合にも起こり、社会情勢なども考慮して分析していく必要があるだろう。また、交通インフラ整備によって集積・物流が促進されて、集積・物流によって経済活動の効率性が上がった効果というのを一定程度、道路の効果の一部の計測がイギリスのほうでマニュアル化されている。これは幅広い便益と言われている。集積・物流の経済効果を図るが、これは非常に初歩的なな方法でマニュアルに掲載されている。このような物流の経済効果などの因果の構造を捉えて、インフラの整備がどう影響しているかを分析することが今後の課題にはなる。インフラに関するデータの収集と整備を政府がEBPMの中で議論しているところを、必要なデータを幅広く使えるような環境に整えるということが重要になるだろう。



・受賞等


  1. 2018年05月 公益社団法人・土木学会, 平成29年度 土木学会論文賞, 社会ネットワークを通じた相互作用と混雑を考慮した最適交通料金政策の進化的遂行


織田澤 利守, 大平 悠季


学会誌・学術雑誌による顕彰


  1. 2016年11月 土木学会土木計画学研究委員会, 土木計画学研究委員会優秀論文賞, 社会ネットワークを通じた相互作用と混雑を考慮した最適交通料金政策の進化的遂行


大平 悠季, 織田澤 利守


国内学会・会議・シンポジウム等の賞



・個人ページ


http://www2.kobe-u.ac.jp/~nazuna/index.html






乞うご期待!

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